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車を貸すときの保険はどうなる?
貸した車で事故を起こされたら|子供・友人に貸す前の完全ガイド

監修:辻本 貴行(FP2級・宅建士・自動車整備士・損害保険プランナー / あいおいニッセイ同和損保 代理店 有限会社サンガ)

結論:車を貸すと保険がどうなるかは、「事故のとき誰の保険で対応するか」で決まります。貸すなら、まず①ご自身の保険が「他人の運転」を補償する条件か確認。補償されない、または②自分の等級を下げたくない場合は、借りる人が1日自動車保険(1日800円〜・対人対物無制限)に入っておくのが安心です。③貸す前の確認は、無料のチェックシートが便利です。
「貸した車で事故を起こされた」ときの流れはこちら(事故後にさかのぼって加入することはできません)。

▶ 「親の車を借りる」側の方はこちら:このページは車を貸す側向けです。親や家族の車を借りて運転する日の保険をお探しなら、親の車を借りるときの保険はどうする?(借りる側のガイド)をご覧ください。

「車を貸すときの保険」とは

車を貸すときの保険とは、貸した車を他人が運転している間の事故に、どの契約で対応するかの備えのことです。自動車保険は車にかけるものですが、運転者を限定している契約では、貸した相手の運転が補償の対象外になることがあります。貸した側にできるのは「自分の契約の運転者条件を確認する」ことまでで、1日自動車保険は貸す側が代わりに申し込むことはできず、運転する本人がその本人名義のスマホで加入します。

車を貸すときの「3つのリスク」

リスク内容
①補償の対象外ご自身の保険が運転者を限定していると、貸した相手の運転は補償されないことがあります
②自分の等級ダウン自分の保険を使って賠償すると、一般に翌年から等級が下がり保険料が上がります
③事故時のトラブル連絡先の未共有・修理費や免責の負担などで、貸し借りの間でモメることがあります

とくに②は見落としがちです。「借りた側が起こした事故なのに、貸した自分の保険料が上がる」という事態を避けたい場合は、次の方法が有効です。

リスクを避ける方法:借りる人が「1日自動車保険」に入る

運転する人(借りる人)が1日単位の保険に入っておけば、万一の事故はその人自身の補償で対応でき、貸した側の等級に影響しません。ワンデーサポーターはスマホから1日800円で、対人・対物とも無制限。乗る直前でも加入できます。対象は親・友人など他人が所有する自家用車で、ご自身や配偶者が所有する車・レンタカー・カーシェアは対象外です。

「入れる条件かどうか」は、借りる人がスマホで10秒チェックできます。

自分は入れる? 10秒でチェック ▶

貸した車で事故を起こされたら|貸した側(持ち主)がまず確認すること

「貸した車で事故を起こされた」「相手から連絡が来て頭が真っ白」——持ち主として一番不安なのは、賠償や修理費を自分が負担するのか、自分の等級が下がるのかだと思います。流れは次のとおりです。

  1. 運転していた人がその場で対応:負傷者の救護・警察への届出・相手の連絡先確認は、運転していた本人が行います。
  2. 持ち主へ連絡してもらう:日時・場所・相手・車の損傷を共有します。
  3. どの保険で対応するかを決める:借りた人がその日のワンデーサポーターに入っていれば、その契約の事故受付(0120-024-024・24時間365日)へ連絡します。持ち主の年単位の保険を使う場合は、持ち主が自分の保険会社へ連絡します。
  4. 車の修理をどうするか決める:借りた車自体の修理費が保険の対象になるかは、下の表で確認してください。
対応する保険相手への賠償貸した車の修理費貸した側の等級
借りた人のワンデーサポーター対人・対物賠償 無制限(エコノミーは対物免責5万円)ワイドのみ車両復旧費用300万円(免責15万円)。エコノミー・ベーシックは対象外影響しません
貸した側(持ち主)の年単位の保険契約の運転者条件の範囲内で対応車両保険の有無・条件による一般に翌年度から下がることがあります
どちらもない当事者間の話し合い・自己負担になります

持ち主の保険の取り扱いは、ご契約の保険会社・約款・契約条件によって異なります。事故が起きた後に、さかのぼってワンデーサポーターへ加入することはできません。貸す前に「借りる人が乗る前に加入する」ことが、貸した側の負担と人間関係を守る一番の備えです。事故直後の連絡先や手順の全体像は事故対応ページ、借りた側の視点は借りた車で事故したらにまとめています。

貸す前の確認は「チェックシート」で

運転者・期間・保険の運転者条件・事故時の連絡先・費用の取り決め・出発前の1日保険加入まで、1枚で確認できる無料チェックシートをご用意しました。印刷して、貸す人と借りる人で一緒に確認してください。

家族・友人の車を借りる前の 安心確認チェックシート
チェックシートを見る・ダウンロード

代理店からの実務メモ(よくいただくご相談)

現場の声:親御さんから「お子さんに車を貸すとき、自分の保険で子どもが運転できるのか分からない」というご相談を、当店では実際によくいただきます。

当店では、まずご契約の運転者条件を確認いただき、補償されない場合や等級を下げたくない場合は、運転するお子さん自身が1日単位の保険に入っておくと安心とご案内しています(貸した側の等級に影響しません)。

📝 3児の父としての実体験

私自身、子どもに車を貸すときは「教育」も含めていくつかルールを決めています。使ったガソリンはせめて入れて返す(できれば満タンにして返す)、借りた本人以外は運転しない・自分が責任を持って返す、そして借りたときよりきれいにして返すこと。

これは親の車に限らず、人から何かを借りたときの最低限のマナーだと考えています。保険でリスクに備えることと同じくらい、こうした「借り方の姿勢」を伝えることも、親としての教育の一つだと思っています。

ケース別に詳しく

貸す車に任意保険がない・自賠責だけのときは? 帰省した息子・娘に実家の車を運転させるときの注意点 親の自動車保険が本人・配偶者限定のとき、子どもは運転できる? 友達に車を貸す前に確認すべきこと(事故時のリスクと防ぎ方) 職場の同僚に車を貸すときの保険とリスク 親の車をぶつけたら等級は下がる?下げたくない人の1日自動車保険 お盆の帰省で実家・親の車を運転するなら 親の車を借りるときの保険はどうする?|別居の親・家族の車を運転する日だけの自動車保険 借りた車で事故したら保険はどうなる?
お手続きには運転免許証が必要です。加入・支払いは借りる人ご本人名義のスマホ(携帯料金と合算)。補償の対象・条件の最終的なご確認は、必ず重要事項説明・約款でお願いします。
借りる人はこちらから加入手続きへ(1日800円〜)

よくある質問

子供や友人に車を貸すとき、自分の保険で相手は運転できますか?

ご契約の自動車保険が運転者を限定している場合、貸した相手の運転は補償の対象外になることがあります。まずはご自身の保険の運転者条件をご確認ください。補償されない場合は、借りる人が1日自動車保険に入る方法があります。

貸した車で相手が事故を起こすと、自分の保険料は上がりますか?

ご自身の保険を使って賠償すると、一般に翌年から等級が下がり保険料が上がります。借りる人が1日自動車保険で自分の補償を使えば、貸した側の等級への影響を避けられます。

貸す前に何を確認しておけばよいですか?

運転者・期間・保険の運転者条件・事故時の連絡先・費用の取り決め・出発前の1日保険加入を確認しておくと安心です。無料の事前チェックシートをご用意しています。

貸す側(車の持ち主)が、代わりに1日自動車保険を申し込んであげられますか?

できません。保険契約者は実際に運転される方ご本人で、お申込みに使うスマートフォンの契約者と同一の個人である必要があります。運転される方ご本人のスマートフォンからお申込みいただいてください。詳しくはスマホ名義の記事へ。

貸した相手がきちんと加入したか確認できますか?

お申込みが完了すると契約内容の画面が表示されますので、出発前にその画面を見せてもらうのが確実です。あわせて運転免許証の現物と、補償の開始日時が運転する時間帯に入っているかもご確認ください。開始時刻のルールは24時間ルールの記事で説明しています。

貸した車を相手がぶつけた場合、修理費は誰が払いますか?

借りた方がワイドプランに加入していれば、借りたお車自体の補償(車両復旧費用300万円・免責15万円)が対象になります。エコノミー・ベーシックにはお車の補償が付きません。ワイドプランは情報登録完了日の翌日から起算して7日目以降が開始日となるため、貸す予定が決まった時点で早めに登録してもらうことをおすすめします。詳しくはワイドプランの記事へ。

友達に貸した車で事故を起こされました。相手への賠償や修理費は、貸した私が払うことになりますか?

どの保険で対応するかによって変わります。借りた友達がその日のワンデーサポーターに加入していれば、相手への賠償はその契約(対人・対物賠償 無制限)で対応でき、貸した方の保険や等級への影響を避けやすくなります。貸した方の年単位の保険を使う場合は、一般に翌年度以降の等級が下がることがあります。どちらの保険も使えない場合は当事者間の話し合いになります。なお、お貸しした車自体の修理費は、借りた方がワイドプランに加入している場合に車両復旧費用(300万円・免責15万円)の対象となり、エコノミー・ベーシックには付きません。事故後にさかのぼって加入することはできませんので、乗る前の加入が前提です。実際の取り扱いは各契約の約款・重要事項説明書でご確認ください。事後の弁償の進め方は友達の車をぶつけたときの記事へ。

自分の保険に付いている他車運転特約は、貸す側でも使えますか?

他車運転特約は、ご自身が他人のお車を運転するときに使う特約です。ご自身のお車を他人に貸す場面では使えません。貸す側の備えとしては、ご契約の運転者限定・年齢条件の範囲を確認することが基本になります。違いは他車運転特約との比較記事で整理しています。

何人まで貸せますか?複数人が代わる代わる運転する場合は?

運転される方それぞれが補償の対象になっている必要があります。1つの契約では、記名被保険者のほかに指定被保険者を最大3名まで、合わせて最大4名まで設定できます。5名以上で交代される場合は契約を分けてお申込みください。詳しくは複数人で運転する場合の記事へ。

ガソリン代や高速代を受け取って車を貸しても問題ありませんか?

実費の精算にとどまる範囲を超えて、対価を得て反復的にお車を貸し出す場合は、道路運送法上の許可が必要になることがあります。ワンデーサポーターはレンタカー・カーシェアを対象外としています。判断に迷う場合は、お手続き前にお電話でご相談ください。

車検が切れている車を貸してもいいですか?

車検切れのお車は公道を走行できません。ワンデーサポーターも対象外です。車検を受けてからお貸しください。自賠責保険の有効期間もあわせてご確認ください。

この記事は、あいおいニッセイ同和損保の保険代理店「有限会社サンガ」(監修:辻本 貴行)が、1日自動車保険「ワンデーサポーター」の取扱代理店としてご案内しています。等級制度や補償の適用はご契約状況により異なります。補償の詳細・引受条件は、必ずパンフレットおよび約款・重要事項説明書でご確認ください。