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夏のレジャーで友達や親の車を借りるとき|整備士が教える夏の車の注意点

監修:辻本 貴行(FP2級・宅建士・自動車整備士・損害保険プランナー / あいおいニッセイ同和損保 代理店 有限会社サンガ)

結論:海・キャンプ・BBQなど夏のレジャーは荷物と人数の都合で「人の車」に乗る場面が増えます。確認するのは3つ。①その車が対象か(誰の名義か・乗用登録か) ②ハンドルを握る人全員が補償の対象か(代表1人ではダメ) ③夏特有の車のコンディションです。とくにタイヤの空気圧は走行前の冷えた状態で測ること、海沿いを走ったあとは下回りの塩分を落とすことは、整備士としてお伝えしたい点です。ふだんその車の保険に入っていない方が運転するなら、運転する人自身が1日自動車保険に加入しておくと安心です(1日800円から)。

借りる車が対象か 10秒でチェック ▶

夏のレジャーは「人の車に乗る」場面が急に増える

海・キャンプ・BBQ・花火大会。夏のレジャーは荷物が多く、人数もまとまるため、「誰か車を出せる人」に集まる形になりがちです。その結果、ふだんは乗らない人の車を運転する場面が一気に増えます。

よくある場面起きやすいこと
友達の車で海・キャンプへ長距離になるので途中で運転を代わる
荷物が多いので親のミニバンを借りるふだん乗らない大きい車の運転になる
BBQ・花火大会に何人かで乗り合わせ誰の車で行くか直前まで決まらない
現地で疲れて帰りだけ交代予定していなかった人が運転する

ここで大事なのは、補償は「車」ではなく「運転する人」に紐づくという点です。持ち主の保険が運転者を限定していれば、友達が運転した瞬間に補償の対象外になることがあります。

運転を交代するなら、ハンドルを握る人全員が対象に

もっとも多い誤解が「代表の1人が入れば全員大丈夫」というものです。これは誤りで、実際に運転する人それぞれが補償の対象になっている必要があります。同乗するだけの方は加入不要です。

同じ車を複数人で運転する場合は、1つの契約で契約者に加えて指定被保険者を最大3名(合計4名まで)設定でき、2人目から割引が適用される場合があります。5人以上で運転するなら複数の契約が必要です。仕組みの詳細は複数人で交代運転するときの保険と2人目割引、友達の車を交代で運転する場合は友達とドライブ旅行で交代運転するときをご覧ください。

「帰りだけ代わる」も運転です。現地で疲れて帰路だけ交代する、というのは夏のレジャーでよくある展開です。当日その場でスマートフォンから加入できますので、代わる可能性がある方は事前に確認しておいてください。

荷物と人数で「大きい車」を借りるときは、対象かどうかを先に確認

キャンプ道具やクーラーボックスを積むため、親や友人のミニバン・SUVを借りるケースも増えます(キャンプ特有の注意点はキャンプで車を借りる・出すときで詳しく解説しています)。このとき先に確認したいのが、その車が1日自動車保険の対象になるかです。

判断は車体の大きさではなく登録区分で行います。アルファード・ヴェルファイア・セレナ・ノア・ヴォクシーなどは乗用登録であれば対象になり得ますが、ハイエースはワゴン(乗用)とバン(貨物)で扱いが変わり、ジムニーやエブリイのように乗用仕様と貨物仕様の両方がある車種もあります。車検証の「用途」「車種」「ナンバー」でご確認ください。車種別の考え方は車種別|あなたの車は対象?にまとめています。

あわせて、ご自身や配偶者が所有する車、法人名義の車、レンタカー・カーシェアは対象外です。誰の名義かで決まりますので、関係別|誰の車なら運転できる?もご確認ください。

【整備士から】夏の車で気をつけたい3つのこと

ここからは保険とは別に、自動車整備士としてお伝えしたい夏特有の注意点です。

1. タイヤの空気圧は「冷えた状態」で測る

空気は温まると膨張するため、走行直後のタイヤは空気圧が高めに表示されます。正しく測るには走行前の冷えた状態(朝など)で点検してください。夏の長距離ドライブは、高温の路面・長時間の高速走行・荷物満載という条件が重なり、タイヤへの負担が一年でもっとも大きくなる場面のひとつです。出発前には空気圧に加えて、溝の残りとひび割れも確認しておいてください。

2. 炎天下の駐車とバッテリー

まず安全面として、車内は短時間でも非常に高温になります。お子さんやペットを車内に残さないでください。

車の面では、夏はエアコンの使用でバッテリーへの負荷が大きくなります。バッテリーが弱るのは冬だけではありません。久しぶりに動かす車でエンジンがかかりにくいと感じたら、ガソリンスタンドや整備工場で比重点検を受けることをおすすめします。そこまで弱っていなければ、1時間ほど走行すれば充電されます。

3. 海沿いを走ったあとは「塩分」を落とす

海沿いを走ると、路面から巻き上げられた塩分が車の下回りに付着します。塩分は金属の錆の原因になり、これは冬に融雪剤をまく地域で起こる腐食とまったく同じ理屈です。借りた車をきれいにして返すという意味でも、帰ってから下回りを含めて洗車しておくと持ち主に喜ばれます。砂浜の近くに停めた場合は、車内に入った砂の掃除も忘れずに。

点検をお願いするときは、自分の体で感じたことを整備工場の方に伝えてください。「エンジンがかかりにくかった」「走行中に車が流れる」「ガタガタと音がする」「思った位置に止まれない」など、専門用語でなくて構いません。この一言があるだけで点検の精度が変わります。

キャンプの砂利道と、そのあとの高速道路

キャンプ場までの砂利道・ダート路面を走った車は、タイヤハウスなどに小石を巻き込んでいることがあります。そのまま高速道路に乗ると、飛び石となって後続車や自分の車を傷つける原因になります。

逆に、前を走る車が同じ状況ということもあります。とくに砂利を積んだトラック(ダンプなど)の後ろは避けてください。飛んできてからでは避けようがないため、十分な車間距離を取る・追い越せる状況なら後ろを走らないという予防が有効です。

借りた車そのものの損害(フロントガラスの破損など)に備えるには車両補償が付いたワイドプランという選択肢がありますが、ワイドプランは登録完了日の翌日から起算して7日目以降を開始日とする場合にのみ申込みできるため、直前では選べません。予定が決まっているなら早めのご登録をおすすめします。プランの違いはエコノミー・ベーシック・ワイドの違いと選び方をご覧ください。

出かける前のチェックリスト

  1. 借りる車は他人(友人・親など)が所有する自家用の普通・小型・軽四輪乗用車か(10秒診断
  2. 運転する可能性がある人を洗い出したか(帰りだけ代わる人も含む)
  3. 運転する人それぞれが補償の対象になっているか
  4. タイヤの空気圧を冷えた状態で点検したか。溝・ひび割れは大丈夫か
  5. 車両補償(ワイドプラン)が必要なら、7日前までに情報登録を済ませたか
  6. お手続き用に運転免許証とご本人名義のスマートフォンを用意したか
出かける前に|運転する人がスマホで加入(1日800円から)

お支払いは携帯料金と合算(キャリア決済)/免許証をご用意ください
※車両補償付きのワイドプランは登録完了日の翌日から起算して7日目以降が開始日となるため、事前のご登録が必要です

代理店からの実務メモ(整備士としての視点)

現場の声:夏のレジャーでご相談が増えるのは、「行きは持ち主が運転して、帰りに疲れて代わることになった」というパターンです。出発前に「今日ハンドルを握る可能性がある人」を全員洗い出しておくと、当日あわてずに済みます。

整備士としてお伝えしたいのはタイヤです。夏の高速道路は、高温の路面・長時間走行・荷物満載という条件が重なり、タイヤにとって一年でもっとも厳しい場面のひとつになります。空気圧は必ず走行前の冷えた状態で測ってください。走ったあとでは高めに出てしまい、正しく判断できません。

もうひとつが海沿いを走ったあとの塩分です。金属の錆の原因になるという意味では、冬に融雪剤をまく地域で起こる腐食とまったく同じです。借りた車ならなおのこと、帰ってから下回りを洗っておくことをおすすめします。

よくある質問

友達の車で海やキャンプに行きます。運転する人は保険に入るべきですか?

その車の保険が運転者を限定している場合、友達が運転すると補償の対象外になることがあります。ふだんその車の保険に入っていない方が運転するなら、運転する人自身が1日自動車保険に加入しておくと安心です。1日800円から、スマートフォンから24時間申込みできます。車の持ち主の保険を使って等級を下げてしまうリスクも避けられます。

交代で運転する場合、代表の1人が入れば全員大丈夫ですか?

いいえ。補償は「運転する人」に紐づくため、実際にハンドルを握る人それぞれが補償の対象になっている必要があります。同じ車を複数人で運転する場合は、1つの契約で契約者に加えて指定被保険者を最大3名(合計4名まで)設定でき、2人目から割引が適用される場合があります。5人以上で運転する場合は複数の契約が必要です。運転せず同乗するだけの方は加入不要です。

荷物が多いので親のミニバンを借ります。大きい車でも対象になりますか?

車体の大きさではなく登録区分で判断します。アルファードやヴェルファイア、セレナ、ノア・ヴォクシーなどは乗用登録であれば対象になり得ます。ただし一部グレードに貨物登録があること、ハイエースはワゴン(乗用)とバン(貨物)で扱いが変わることにご注意ください。車検証の「用途」「車種」「ナンバー」でご確認ください。

夏はタイヤの空気圧をいつ測ればいいですか?

空気は温まると膨張するため、走行直後のタイヤは空気圧が高めに出ます。正しく測るには、走行前の冷えた状態(朝など)で点検してください。夏の高速道路は、高温の路面・長時間走行・荷物満載という条件が重なってタイヤへの負担が大きくなります。レジャーに出かける前には必ず点検し、あわせて溝の残りやひび割れも確認してください。

炎天下に駐車したあと、車で気をつけることはありますか?

まず安全面として、車内は短時間でも非常に高温になります。お子さんやペットを車内に残さないでください。車の面では、夏はエアコンの使用でバッテリーへの負荷が大きくなります。バッテリーが弱ると冬だけでなく夏もエンジンがかかりにくくなることがあります。久しぶりに動かす車でエンジンがかかりにくいと感じたら、ガソリンスタンドや整備工場で比重点検を受けることをおすすめします。

海に行ったあと、借りた車で何かしておくことはありますか?

海沿いを走ると、路面から巻き上げられた塩分が車の下回りに付着します。塩分は金属の錆の原因になり、これは冬に融雪剤をまく地域で起こる腐食と同じ理屈です。借りた車をきれいにして返すという意味でも、帰ってから下回りを含めて洗車しておくと持ち主に喜ばれます。砂浜の近くに停めた場合は、車内に入った砂も掃除しておくと丁寧です。

キャンプ場までの砂利道を走ったあと、高速道路に乗ります。注意点はありますか?

砂利道を走った車は、タイヤハウスなどに小石を巻き込んでいることがあり、高速走行時に飛び石となって後続車や自車を傷つける原因になります。また、前を走る車が同じ状況の場合もあります。とくにダンプなど砂利を積んだトラックの後ろは避け、十分な車間距離を取り、追い越せる状況であれば後ろを走らないようにしてください。

この記事は、あいおいニッセイ同和損保の保険代理店「有限会社サンガ」(監修:辻本 貴行/自動車整備士)が、1日自動車保険「ワンデーサポーター」の取扱代理店としてご案内しています。点検に関する記述は一般的な整備の考え方であり、車両の状態は個別に異なります。対象条件・補償・手続きの詳細は、必ずお申込み画面およびパンフレット・約款・重要事項説明書でご確認ください。

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