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キャンプで車を借りる・出すとき|整備士が教える積載・未舗装路・車中泊の注意点
結論:キャンプは荷物が多く、人の車を借りたり出したりする場面が増えます。確認するのは3つ。①その車が対象か(誰の名義か・乗用登録か) ②ハンドルを握る人全員が補償の対象か(「帰りだけ」「買い出しだけ」も運転です) ③キャンプ特有の車への負担です。とくに車中泊でのバッテリー上がり、荷物満載での山道の下り坂とブレーキ、ぬかるみでのスタックは、整備士としてお伝えしたい点です。あわせてキャンプ場は山間部で救援に時間がかかります。ふだんその車の保険に入っていない方が運転するなら、運転する人自身が1日自動車保険に加入しておくと安心です(1日800円から)。
キャンプは「人の車」に乗る場面が一気に増える
キャンプはテント・寝袋・クーラーボックス・焚き火台と、とにかく荷物が多いのが特徴です。そのため「荷物が積める車を持っている人」に自然と集まり、ふだん乗らない人の車を運転する場面が増えます。
| よくある場面 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 友達の車に相乗りしてキャンプ場へ | 長距離になるので途中で運転を代わる |
| 荷物が積めないので親のミニバンを借りる | ふだん乗らない大きい車の運転になる |
| 現地で買い出しに行く | 手が空いている人が運転することになる |
| 帰りは疲れて交代 | 予定していなかった人がハンドルを握る |
ここで大事なのが、補償は「車」ではなく「運転する人」に紐づくという点です。持ち主の保険が運転者を限定していれば、友達が運転した瞬間に補償の対象外になることがあります。「行きだけ」「帰りだけ」「買い出しだけ」も運転です。出発前に、ハンドルを握る可能性がある人を全員洗い出しておいてください。
借りる車が対象かどうかは「登録区分」で決まる
荷物を積むためにミニバンやSUVを借りるケースが多いキャンプでは、その車が1日自動車保険の対象になるかを先に確認しておくと安心です。
判断は車体の大きさではなく登録区分で行います。アルファード・ヴェルファイア・セレナ・ノア・ヴォクシー・デリカD:5などは乗用登録であれば対象になり得ます。一方でハイエースはワゴン(乗用)とバン(貨物)で扱いが変わり、ジムニーやエブリイのように乗用仕様と貨物仕様の両方がある車種もあります。キャンプで人気の車種ほど、この違いが出やすい点にご注意ください。
車検証の「用途」「車種」「ナンバー」で確認できます。詳しくは車種別|あなたの車は対象?をご覧ください。また、ご自身や配偶者が所有する車、法人名義の車、レンタカー・カーシェアは対象外です。誰の名義かで決まりますので、関係別|誰の車なら運転できる?もあわせてご確認ください。
荷物を積むときの「定員」と「積み方」
キャンプでは荷物と人数の両方が増えます。次の点を確認してください。
- 乗車定員を超えて乗らない。車検証に記載された定員が上限です
- 後方の視界をふさがない。ルームミラーが使えないほど積み上げないでください
- 重いものは低く、前寄りに。高い位置に重量物を積むと車が不安定になります
- 車内の荷物は固定する。急ブレーキで荷物が飛ぶと危険です
- ルーフキャリアを使う場合は積載制限と高さに注意。立体駐車場やトンネルに気をつけてください
荷物を満載すると車は重くなり、止まるまでの距離が伸びます。ふだんの感覚より早めのブレーキを心がけてください。
【整備士から】キャンプ場までの道で気をつけること
ここからは、自動車整備士としてお伝えしたい内容です。キャンプ場は未舗装路や山道の先にあることが多く、街乗りとは違う負担が車にかかります。
1. 未舗装路・砂利道を走ったあとの飛び石
砂利道を走った車は、タイヤハウスなどに小石を巻き込んでいることがあります。そのまま高速道路に乗ると、飛び石となって後続車や自分の車を傷つける原因になります。逆に、前を走る車が同じ状況ということもあります。とくに砂利を積んだトラック(ダンプなど)の後ろは避けて、十分な車間距離を取ってください。追い越せる状況なら、後ろを走り続けないほうが安全です。
2. 山道の下り坂とブレーキ
下り坂でブレーキを踏み続けると、ブレーキが過熱して効きが悪くなることがあります。荷物を満載していると車が重くなり、この負担はさらに大きくなります。下り坂では低いギアを選んでエンジンブレーキを併用してください。
走行中にブレーキから異臭がする・ペダルの感触がいつもと違うと感じたら、無理をせず安全な場所に停めて冷ましてから走行してください。
3. ぬかるみ・砂地でのスタック
キャンプ場のサイト内は未舗装のことが多く、雨のあとはぬかるみでタイヤが空転して動けなくなることがあります。このとき無理にアクセルを踏み続けると、タイヤが掘れてかえって深くはまります。落ち着いて、加入している保険のロードサービスが使えないか確認してください。
【整備士から】車中泊で起きやすいバッテリー上がり
キャンプでとくに多いのがバッテリー上がりです。エンジンを止めたまま、車内の照明・シガーソケットの電源・扇風機などを使い続けると、バッテリーは消耗していきます。楽しく過ごした翌朝、エンジンがかからないという事態になりかねません。
- エンジンを止めた状態での電装品の使用は控えめに
- 電源はモバイルバッテリーやポータブル電源でまかなうと安心です
- エンジンをかけたまま眠るのは避けてください。排気ガスの危険があります
- ドアの半開きや室内灯の消し忘れにも注意(ヘッドライトの消し忘れも同様です)
秋から冬のキャンプでは、朝晩の冷え込みでバッテリーの性能はさらに落ちます。夜に電装品を使ったうえで気温が下がると、翌朝かかりにくくなる可能性が上がります。久しぶりに動かす車でエンジンがかかりにくいと感じたら、出発前にガソリンスタンドや整備工場で比重点検を受けてください。そこまで弱っていなければ、1時間ほど走行すれば充電されます。
万一バッテリーが上がってしまったときの対応は帰省・旅行で多い車のトラブルにまとめています。
出発前のチェックリスト
- 借りる車は他人(友人・親など)が所有する自家用の普通・小型・軽四輪乗用車か(10秒診断)
- ハンドルを握る可能性がある人を全員洗い出したか(行き・帰り・買い出しを含む)
- 運転する人それぞれが補償の対象になっているか
- タイヤの空気圧を走行前の冷えた状態で点検したか。溝・ひび割れは大丈夫か
- 乗車定員を超えていないか。後方の視界はふさいでいないか
- ロードサービスの連絡先を控えたか。スマートフォンは充電したか
- 車両補償(ワイドプラン)が必要なら、7日前までに情報登録を済ませたか
- 運転免許証とご本人名義のスマートフォンを用意したか
借りた車でキャンプに行く日の保険
ふだんその車の保険に入っていない方が運転するなら、運転する人自身が1日自動車保険に加入しておくと安心です。万一の事故でもご自身の補償で対応でき、車の持ち主の保険を使って等級を下げてしまうリスクを避けられます。お申込みはスマートフォンから24時間可能で、乗る直前でも手続きできます。
海やBBQも含めた夏のレジャー全般の注意点は夏のレジャーで友達や親の車を借りるときにまとめています。
出発前に|運転する人がスマホで加入(1日800円から)お支払いは携帯料金と合算(キャリア決済)/免許証をご用意ください
※車両補償付きのワイドプランは登録完了日の翌日から起算して7日目以降が開始日となるため、事前のご登録が必要です
代理店からの実務メモ(整備士としての視点)
現場の声:キャンプのご相談で多いのは、「行きは持ち主が運転して、帰りに疲れて代わることになった」というパターンです。買い出しでちょっと運転する、というのも見落とされがちです。出発前に「今日ハンドルを握る可能性がある人」を全員書き出しておくだけで、当日あわてずに済みます。
整備士としてお伝えしたいのは車中泊のバッテリーです。エンジンを止めたまま照明や電源を使い続けると、翌朝エンジンがかからないということが起こり得ます。電源はポータブル電源などでまかない、エンジンをかけたまま眠るのは排気ガスの危険があるので避けてください。
もうひとつが山道の下り坂です。荷物を満載した車は重く、ブレーキへの負担が大きくなります。踏み続けると過熱して効きが落ちますので、低いギアでエンジンブレーキを併用してください。そしてキャンプ場は山間部で救援に時間がかかります。ロードサービスの連絡先を控え、スマートフォンを充電してから出発することをおすすめします。
よくある質問
友達の車でキャンプに行きます。運転する人は保険に入るべきですか?
その車の保険が運転者を限定している場合、友達が運転すると補償の対象外になることがあります。ふだんその車の保険に入っていない方が運転するなら、運転する人自身が1日自動車保険に加入しておくと安心です。1日800円から、スマートフォンから24時間申込みできます。車の持ち主の保険を使って等級を下げてしまうリスクも避けられます。なお、運転せず同乗するだけの方は加入不要です。
キャンプの行き帰りで交代して運転します。代表者1人が入れば足りますか?
足りません。補償は運転する人に紐づくため、実際にハンドルを握る人それぞれが補償の対象になっている必要があります。同じ車を複数人で運転する場合は、1つの契約で契約者に加えて指定被保険者を最大3名(合計4名まで)設定でき、2人目から割引が適用される場合があります。5人以上で運転するなら複数の契約が必要です。「行きだけ」「帰りだけ」代わる人も運転者に含めて考えてください。
荷物が多いので親のミニバンを借ります。大きい車でも1日自動車保険の対象になりますか?
車体の大きさではなく登録区分で判断します。アルファードやヴェルファイア、セレナ、ノア・ヴォクシー、デリカD:5などは乗用登録であれば対象になり得ます。ただしハイエースはワゴン(乗用)とバン(貨物)で扱いが変わり、ジムニーやエブリイのように乗用仕様と貨物仕様の両方がある車種もあります。車検証の「用途」「車種」「ナンバー」でご確認ください。
車中泊でバッテリーが上がることはありますか?
あります。キャンプでもっとも多いトラブルのひとつです。エンジンを止めたまま車内の照明やシガーソケットの電源、扇風機などを使い続けると、バッテリーは消耗します。翌朝エンジンがかからない、という事態になりかねません。エンジンを止めた状態での電装品の使用は控えめにし、心配なら電源はモバイルバッテリーやポータブル電源でまかなうことをおすすめします。なお、エンジンをかけたまま眠るのは排気ガスの危険があるため避けてください。
キャンプ場のぬかるみや砂地でタイヤが空転して動けなくなりました。どうすればいいですか?
無理にアクセルを踏み続けると、タイヤが掘れてかえって深くはまることがあります。まずは落ち着いて、加入している自動車保険のロードサービスが使えないかご確認ください。ぬかるみからの引き出しが対応の対象になるかは、ご加入のプランや約款の定めによって異なりますので、まずは窓口へ状況をお伝えください。キャンプ場は山間部にあることが多く、救援の到着までに時間がかかる場合があります。
キャンプ場までの砂利道を走ったあと、高速道路に乗って帰ります。注意点はありますか?
砂利道を走った車は、タイヤハウスなどに小石を巻き込んでいることがあり、高速走行時に飛び石となって後続車や自車を傷つける原因になります。前を走る車が同じ状況ということもありますので、とくに砂利を積んだトラック(ダンプなど)の後ろは避け、十分な車間距離を取り、追い越せる状況であれば後ろを走らないようにしてください。
山道の下り坂で、ブレーキが効きにくくなることはありますか?
下り坂でブレーキを踏み続けると、ブレーキが過熱して効きが悪くなることがあります。荷物を満載していると車が重くなり、この負担はさらに大きくなります。下り坂ではブレーキだけに頼らず、低いギアを選んでエンジンブレーキを併用してください。走行中にブレーキから異臭がする、ペダルの感触がいつもと違う、といった異変を感じたら、安全な場所に停めて冷ましてから走行してください。
秋や冬のキャンプで、車について気をつけることはありますか?
朝晩の冷え込みでバッテリーの性能は落ちます。夜間に電装品を使ったうえに気温が下がると、翌朝エンジンがかかりにくくなることがあります。また気温が下がるとタイヤの空気圧も下がるため、出発前に走行前の冷えた状態で点検してください。山間部では路面が凍結することもありますので、行き先の気温と路面状況を事前にご確認ください。
この記事は、あいおいニッセイ同和損保の保険代理店「有限会社サンガ」(監修:辻本 貴行/自動車整備士)が、1日自動車保険「ワンデーサポーター」の取扱代理店としてご案内しています。点検・運転に関する記述は一般的な整備および安全運転の考え方であり、車両の状態や現地の状況は個別に異なります。対象条件・補償・ロードサービスの内容・手続きの詳細は、必ずお申込み画面およびパンフレット・約款・重要事項説明書でご確認ください。